住宅ローン入門講座  「いろはにシェンロン」(に) 金利のお話し

シェンロン 住宅ローン お馴染みの「住宅ローンはシェンロン」が提供する 住宅ローン入門講座「いろはにシェンロン」は、正確さは二の次、素人が「なんとなく住宅ローンを理解」できることを第一の目的にしています。
 
なるべく簡単に説明するため、細かい説明などは省略していますので、「なんとなく住宅ローンを理解」できたら、市販されている住宅ローンの書籍など用いて、更に理解を深めてください。
  

いろはにシェンロン

 

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金利とは

金利をネットで調べると、コトバンクの“ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”の“金利”という項目に以下のような説明が見つかります。
「資金の使用料もしくは賃借料。利子と同義であるが,慣用では利子が抽象的な観念であるのに対し,金利は現実の資金市場で具体的に成立している資金の使用料もしくは賃借料であり,・・・」と、さらに長々と記述が続きます。
この講座は、正確性に理解することではなく、なんとなく理解できることを目標にしております。とういうことで、難しく詳しい説明は飛ばします。
では、仕切り直して続けましょう。
金融機関のWebサイト上などで、住宅ローンに関して表示される金利は、1年間借りた時の利率で、年利となります。単位はパーセント(%)ですので、計算するときは、1/100を掛けます。
簡単な計算事例を示すと、1,000,000円を金利2.0%で1年間借りると、利息は2万円(1,000,000×2.0×(1/100))になります。
 

住宅ローンの利息の計算はなぜ面倒なのか

住宅ローンは、毎月返済する仕組みとなっており、返済期間中は毎月残高が減っていき、最終返済日の返済が終わると残高が0円になるように出来ています。
住宅ローンの毎月の返済額の内訳は、(該当月の利息)+(元金返済分)となっています。
金利が変わらない固定金利の場合にも、毎月返済しているので残高が減っていき、その結果、残高に金利を掛けて算出する毎月の利息は変わっていきます。変動金利の場合には、さらに一定期間毎に金利が変わっていきます。
住宅ローンで最も利用されている返済方式の元利均等方式というものは、毎月の返済額(元金と利息を足した返済額)が一定になるような返済方式です。
元利金等方式では、元金返済分と利息返済分を合わせた毎月の返済額を一定にするようにしているため、毎月の利息返済分の変化に合わせて、毎月の元金返済分の金額も変わってきます。
上記の通り、住宅ローンの利息の計算は複雑で面倒です。複雑なことを理解したくない人は、無理して理解しなくても問題ありませんので、次に進みましょう。
住宅ローンの返済額や利息額、総返済額の計算をするときには、ネット上のシミュレーション機能を利用するのが良いでしょう。まさか、利用したサイトの計算結果が間違っていることはないでしょうが、念のため、複数サイトで試すことをおすすめします。
ここでは、前回の「いろはにシェンロン」(に)でも紹介した、下記の2つのサイトを紹介しておきます。

フラット35(住宅金融支援機構)
https://www.flat35.com/simulation/sim1.html

じぶん銀行
https://www.jibunbank.co.jp/products/homeloan/simulator/#/

 

店頭金利と適用金利(実効金利)

住宅ローンの金利情報を調べると、様々な金利があり、いったい自分はどの金利で借りることが出来るのか良くわからないと思います。
まず、店頭金利と適用金利(実行金利)の説明です。
「店頭金利」とは、金融機関の店頭で表示している金利であり、金利優遇前の基準となる金利です。店頭表示金利、基準金利などともいわれます。
「適用金利(実行金利)」とは、店頭金利から優遇をうけて、実際に融資が実行されるときに適用される金利です。引下後の金利、ご融資利率、適用後金利などともいわれます。実際の金利の優遇幅は審査結果により決まるため、人によって実行金利は異なることに注意が必要です。

 

住宅ローンの金利はいつ決まる

ほとんどの金融機関では、住宅ローンを借り入れるときに適用される金利は「実行時の金利」となります。住宅ローンを申し込んだときの「申込時の金利」を適用する住宅ローンは、財形住宅融資などの一部の住宅ローンだけです。
そのため、住宅ローンの申し込み時の金利が2.0%だったのに、3か月後に住宅ローンを借り入れる(実行する)ときには、例えば金利が0.3%上がって、2.3%になってしまうこともあります。逆に金利が0.3%下がって、1.7%になっていることもあるということです。
申込み時から比べて借り入れ時(融資実行時)に金利が上がってしまうと、毎月の返済額も増えてしまいますので、資金的に余裕を持った計画を立てておくことが大切ですね。
 
 

変動金利と固定金利

変動金利型住宅ローンの金利は、市場の金利の変化によって、住宅ローンの金利も変動する仕組みになっています。変動金利の場合、基準金利(短期プライムレートなど)を決めておき、その基準金利に連動するように、住宅ローンの金利が決まってきます。また、金利が変わっても一定期間(多くは5年)は毎月の返済額を変えずに、一定期間(多くは5年)毎に返済額を変えるような仕組みになっています。(返済額を変えない期間でも、利息は変動した金利で計算していて、後で返済額を調整します)
固定金利型の住宅ローンの金利は、借りたときに決めた金利が決められた期間(全期間固定型は最後まで)変わらない仕組みになっています。
しかしながら、金利優遇制度などがあり、全期間固定金利型であっても、途中で金利が変わることがあります。
例えば、【フラット35】Sの金利Aプランの場合には、当初10年間は【フラット35】の金利からマイナス0.25%ということになっています。ということは、借入から10年経過すると金利が0.25%上がって、毎月の返済額もその分増えてしまうことになります。
 
 
 
 
以上で、「いろはにシェンロン」の(に)を終了します。内容を十分にご理解いただけたでしょうか。
よく理解できなかったことは、住宅ローンのQ&Aサイト「教えてシェンロン」で質問できますので、是非お試しください。
では、次回「いろはにシェンロン」の(ほ)で、お会いしましょう!

 

~ おまけ48 ~

シェンロン通帳に
出づるも入るも
同じ額
うれしくつらき
人の心か

 

~ おまけ47のもと ~

 バンザイの
姿勢で眠りいる
吾(あ)子よ
そうだバンザイ
生まれてバンザイ
生まれてバンザイ  [ 俵万智 ]

 

 

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住宅ローン入門講座  「いろはにシェンロン」(に) 金利のお話し” に対して1件のコメントがあります。

  1. ダンディ より:

    今回は難しいでしたが、満期とモンキーのごろ合わせでしょうか。

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