今ある現金を、借換えに利用するのか、投資をするのかという質問だと思います。
しかし、「どちらかを選択する」という考え方を変えることをお勧めします。
借換えをする目的は、コストの削減、リスクの低減などが主なものです。
借換えの諸費用は、融資金額の3%程度が諸費用として見込まれます。
仮に3000万円であれば90万円となります。
借換えの効果を、以下の2パターンに絞ってを検討してみます。
①コスト削減はできるがリスクは削減できない
90万円使って、仮に300万円のメリットを得られるとします。
しかし、それは金利が変化しない前提の、実態のないメリットです。
収益率は7%くらいのように思えます。
ただ、条件にもよりますが、そのメリットは、0.3~0.5%以上の金利上昇でふきとぶかもしれません。
金利上昇の可能性を考えれば、期待収益率は半分以下で見込んだ方がよいでしょう。
②コスト削減、リスク削減どちらもできる
仮にメリットが200万円、実質110万円のメリットを得られるとします。
金利が変わっても確実にそのメリットが得られるならば、数十年で倍以上の効率であったと言えます。
期待収益率は、3~4%程度というところでしょか。
金利上昇をどれくらいの確率で見込むかにもよりますが、期待収益率は①、②にあまり差がないかもしれません。
ただし、現在は借換えにおいて、諸費用を現金で出さずに借りることもできます。
従って、コストとリスクが削減できるのであれば、借換えをしない理由はないでしょう。
投資すべきかは、別に検討すべきだと考えます。
90万円を投資するのであれば、数十年で倍になるとしても、生活資金の足しにはなります。
しかし、年金の目減りは、退職金の減額などを穴埋めするにはあまりにも小さい金額です。
従って、今後のためのお試しという位置づけか、趣味といったレベルでしかないでしょう。
将来の資金の不安を解消するためならば、より計画的に検討して実行すべきです。
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