ご質問ありがとうございます。
リフォームの資金を借り入れるのに、既に借りている住宅ローンと別にリフォームローンを組むほうがよいのか、既に借りている住宅ローンとリフォーム費用を合算して新しい住宅ローンに借り換えるのがよいのか検討されているようです。
以下に3つの事例を用いて試算した結果を提示させていただきますので、参考にしてください。
3つの事例は、金利の変動リスクや、毎月の返済額など、単純に比較することはできませんので、ご了承ください。
具体的なパターンで、具体的な金額をシミュレーションしたい場合などは、専門家の方に相談されることをおすすめします。
(注意)
※手数料は金融機関により異なりますので、今回の試算では手数料を計算しておりません。
まずは、専門家への手数料を含めて借り換えにかかる手数料を50万円程度とおいて検討してみてはいかがでしょうか。一般的に、手数料は借換のタイミングで必要になりますが、手数料をローンに組み込むことが可能な場合もあります。また、保証料を一括で払う場合には更に金額がかさみます。
----- 3つの事例の説明と簡単なコメント -----
(1)今の住宅ローンはそのままにして、400万円のリフォームローン(10年)を借りる。
・手間が一番かかりません。
・住宅ローンは今のままなので、固定金利で安心です。
・リフォームローンを返済している10年間は、毎月の返済額が上がってしまいます。
・総返済額が3,620万円程度になります。
(2)リフォーム費用を加算した金額で、10年固定の住宅ローンに借り換える
・手間はかかります。
・今後、金利が上がってしまうと返済額が増えてしまいます。
・10年後に繰上返済する資産的余裕があれば安心です。
・(1)に比べて、総返済額が500万円程度低くなります。
(3)住宅ローンはフラット20に借り換えて、別途400万円のリフォームローン(10年)を借りる
・手間は一番かかります。
・住宅ローンの残りの20年間を固定金利にできるので安心です。
・リフォームローンを返済している10年間は、毎月の返済額が上がってしまいます。
・(1)に比べて、総返済額が350万円程度低くなります。
----- 事例(1)の試算結果 -----
今の住宅ローンはそのままにして、400万円のリフォームローン(10年)を借りる。
A)今の住宅ローン <借入金額2,500万円、期間20年、金利2.5%>
・毎月の返済額 約13.3万円
・総返済額 約3,180万円
B)リフォームローンを借りる <借入金額400万円、期間10年、金利2.5%>
(2019年5月のイオン銀行リフォームローンの金利2.5%で試算しています)
・毎月の返済額 37,707円
・総返済額 4,524,840円
A+B)住宅ローンとリフォームローンの合計
・毎月返済額 約17.0万円(当初10年間)、約13.3万円(11年目から)
・総返済額 約3,632万円
----- 事例(2)の試算結果 -----
リフォーム費用を加算した金額で、10年固定の住宅ローンに借り換える
一本化した住宅ローン <借入金額2,900万円、期間20年、金利0.74%(当初10年間固定)>
(2019年5月のイオン銀行住宅ローン(10年固定)の金利7.4%で試算しています)
・毎月の返済額 約13.1万円(11年目からは金利により返済額が変わる)
・総返済額 約3,121万円(11年目以降も金利0.74%で変わらない場合)
----- 事例(3)の試算結果 -----
住宅ローンはフラット20に借り換えて、別途400万円のリフォームローン(10年)を借りる
A)住宅ローンをフラット20に借り換え <借入金額2,500万円、期間20年、金利1.23%(全期間固定)>
(2019年5月のフラット20の金利で試算しています)
・毎月の返済額 約11.8万円
・総返済額 約2,822万円
B)リフォームローンを借りる <借入金額400万円、期間10年、金利2.5%>
(2019年5月のイオン銀行リフォームローンの金利2.5%で試算しています)
・毎月の返済額 37,707円
・総返済額 4,524,840円
A+B)フラット20とリフォームローンの合計
・毎月返済額 約15.6万円(当初10年間)、約11.8万円(11年目から)
・総返済額 約3,274万円
※上記は、あくまでも概算となりますのでご注意ください。
※試算に使用した金利で借り入れが可能とは限りません。
※借入のためには、各金融機関の審査に通る必要があります。
(さいごに)
個人にとっては、リフォーム費用や住宅ローン残高は、かなりの高額になりますので、様々な情報を集めて慎重に検討したいことと思います。
選択の結果により、数十万円、数百万円の違いがでてくる場合があります。また、将来の金利変動により、得するつもりが、損をしてしまう場合もあります。
おひとりで考えているよりも、専門家に10万円程度(専門家により金額は異なります)を支払って、最適な選択が出来れば安心ですね。
(専門家をご紹介します)
ログインまたはユーザー登録してからコメントしてください。