住宅ローンは最も安く、長い期間かりられるので、借入としては最高の条件の商品です。
それを将来的に教育ローンに振り替えたい、ということですね。
現在、教育ローンは2%前後、借入期間も15年くらいまでなので、それまで繰上返済で毎月返済を減らそうとしても、教育ローンはそれ以上のコストアップになる可能性があります。
繰上返済は、全体のコスト削減に貢献はしますが、家計収支改善の効果はゼロまたはほとんどないのです。
もしかすると、10年後は現状よりも金利が上昇しているかもしれません。
仮に現在が35才とすると、45才から15年間のローンを組みたいですか?
手元現金が常にギリギリの状態で、45才から家計収支が悪化し、それを60才まで確定させることを、本当に望んでいるのでしょうか。
10年後までに繰上返済のせいで教育費が貯蓄できないというのであれば、教育ローンを借りないように現金を残しておいた方が、家計ははるかに安定的になると思います。
ただし、現在の借入金が変動金利の方ほど、安い金利メリットを繰上返済に回したい、と考えがちです。
そうしているならば、予想外の事態になった場合の備えも準備しておくことが重要です。
変動金利にすることで、全期間固定金利よりも月5千円安かったとしても、10年間でたった60万円です。繰上返済しても60万円くらいのメリットにはなるかもしれません。ただ、金利が上昇すれば、それはたった0.2%程度でふっとんでしまうでしょう。そういう状況では、教育ローンを利用しようとは思わないと考えます。
繰上返済で資金を枯渇させるより、いかに安いコストで教育費を準備するのかを検討された方がよいと考えます。
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