借換えで損をすることはありますが、借換えしないで損をすることもあります。
現在残高2500万円、残存きかん25年、おそらく金利は0.875%くらいだと推測されます。
このような条件でであれば、借換えしてメリットがでないのでは、と思っておられるようですね。
①現在の借入金です。
このままだと約178万円の利息を払うことになります。
これを②~④の商品に借り換えたと仮定します。(2017年12月現在)
②変動金利の最安金利は0.439%
諸費用を借りてこの変動金利に借り換えると、支払額が約65万円安くなります。
金利変動リスクはほぼ変わらないので、コスト削減だけ成功できます。
これを安いと見る人もいますが、損だとは思われません。
③10年固定0.65%
同じく諸費用を借りて借り換えると、支払額は約20万円安くなります。
ただ、こちらはこれから10年間の金利変動リスクをゼロにできます!
これはほとんどメリットが見えないので、よい借換えと思えないかもしれません。
④全期間固定1.175%
同じく諸費用を借りて借り換えると、支払額は188万円増えてしまいます。
このようなことになると、おそらく「損した!」と感じられると思います。
では、金利が上昇した場合を考えてみましょう。
現在のまま5年間継続し、6年目に金利が約0.5%上昇し、最後まで金利がそのままとなる場合を想定してみます。
すると支払利息は当初の①の金利が変化しない場合とくらべて次のようになります。
①+792万円、②+742万円、③+419万円、④+188万円
従って、金利がたった0.5%上昇するだけで、④にしておけばよかったということになるでしょう。
ちなみに、この10年間でメガバンクの変動金利は約1.3%変化しています。
借り換えをした方がよいかどうかは、どのようにリスクとコストをコントロールしたいのかによります。
上記の数字を見る限り、リスクを抑えるコストはとても安いと言えます。
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