住宅ローン入門講座 「いろはにシェンロン」(ほ) どのような返済方法がありますか?
お馴染みの「住宅ローンはシェンロン」が提供する 住宅ローン入門講座「いろはにシェンロン」は、正確さは二の次、素人が「なんとなく住宅ローンを理解」できることを第一の目的にしています。
なるべく簡単に説明するため、細かい説明などは省略していますので、「なんとなく住宅ローンを理解」できたら、市販されている住宅ローンの書籍など用いて、更に理解を深めてください。
- 目次 -
元利均等方式
住宅ローンは、借り入れた元金の一部と、残っている元金に対する利息を、毎月返済していきます。その毎月の返済額を一定にする返済方式を元利均等方式と呼びます。毎月の収入が決まっている一般的なサラリーマンにとっては、毎月の返済額が一定の元利金等方式が適しています。
元金均等方式
元金均等方式は、毎月の元金返済額を一定にして、これに加えて毎月の元金の残高に対する利息を支払っていきます。そのため、元金均等方式では、元金の残高が減っていくと、毎月の利息が減るため、毎月の返済額が少なくなっていきます。住宅ローンの返済期間の最初の方で、毎月の返済額が高くなるため、住宅ローンを早めに返してしまいたい人に適しています。
元利金等方式と元金均等方式の比較
初回返済額は元利均等方式の方が少なくなり、総返済額は元金均等方式の方が少なくなります。
では、借入額3,000万円、返済期間30年、金利1%(全期間固定)とした場合の初回返済額と総返済額を比較してみましょう。
上表から分かる通り、元利均等方式の方が、初回返済額が約1.7万円低くなりますが、総返済額は約51万円高くなります
元利金等方式と元金均等方式のどちらがおすすめか
総返済額が少なくなる元金均等方式の方が特に見えますが、最初のころの返済額が多めになります。返済額を増やせるのなら、元利均等方式で期間を短くしてしまうやり方もありますが、家計に余裕がなくなるような返済方法はおすすめ出来ません。
最近では、繰上返済手数料が無料だったり、インターネットで手軽に手続ができるようになっていたりします。そのため、元利均等方式で毎月一定額を返済していき、余裕資金が貯まったら、その資金で繰上返済していくやり方がよいのではないでしょうか。
しかしながら、手元資金があると無駄遣いしてしまう心配があるので、なるべく強制的に返済していきたいなど、それぞれの家庭で事情は異なると思います。各家庭で、その家庭に合った、よりよい方法を考えることが大切になります。
毎月払いとボーナス併用払い
住宅ローンの返し方には、毎月払いのみと、毎月払いとボーナス払いを併用する方法があります。以前は、ボーナス併用払いが主流であったと思いますが、最近では勤め先の業績によりボーナス金額が大きく振れるため、ボーナス併用払いを利用しない人も増えてきております。
また、いままで賃貸住宅に住んでいた方は、ボーナスは貯金したり、緊急的な出費や大きな買い物に当てたりしていたはずです。同じように、住宅購入後も、ボーナス併用払いをしない毎月払いのみでの住宅ローンの返済計画を立てるほうが安全です。
あと、注意しておきたいことは、ボーナス併用払いのときのボーナス分の支払金額は、毎月支払額への加算分となりますので、ボーナス月は(毎月分支払額+ボーナス分支払額)となります。間違える人は少ないと思いますが、間違えたら大変ですね。
一部繰上返済
住宅ローンを前倒しで返済することを、住宅ローンの返済計画よりも繰り上げて返済することから、繰上返済と呼ばれています。残っている元金を全て返済する場合は全部繰上返済で、元金の一部を前倒しで返済する場合は一部繰上返済といいます。
一部繰上返済には2パターンあって、期間を短縮する方法と、毎月の返済額を軽減する方法があります。なるべく早く住宅ローンの返済を終わらせたい人は期間短縮型を選び、毎月の負担を軽減したい人は返済額軽減型を選択するのがよいでしょう。
総返済額をより減らすことが出来るのは、期間短縮型になります。
一部繰上返済は、ほとんどの金融機関でインターネットを利用して手続が出来るようになっています。また、インターネットを利用して手続をすると、一部繰上返済の手数料が無料となっている場合があります。手続が簡単で、手数料も無料であれば、余裕資金が貯まる都度、一部繰上返済をしていくことも考えられます。
しかしながら、低金利で住宅ローンを借りている方は、無理せず当初の計画通りに住宅ローンを返済して、余裕資金はより生活を楽しむための資金として活用してもよいのではないでしょうか。
以上で、「いろはにシェンロン」の(ほ)を終了します。内容を十分にご理解いただけたでしょうか。
よく理解できなかったことは、住宅ローンのQ&Aサイト「教えてシェンロン」で質問できますので、是非お試しください。
では、次回「いろはにシェンロン」の(へ)で、お会いしましょう!
~ おまけ49 ~
~ おまけ48のもと ~
山の端に 出づるも入るも 秋の月 うれしくつらき 人の心か (西行) |
関連するニュース
みんなの評価
※5段階の簡単評価です。★を選択することで誰でも点数が付けられますので「ポチッ」とお願いします。