住宅ローン　頭金の貯め方　finbeeなどの活用を考える

　マイホームを購入するときには、ほとんどの人が住宅ローンを活用しています。不動産バブルが起こる以前、いまから30年ほど前は、多くの場合、住宅資金の20％ぐらいの頭金を貯めて、残りの80%の資金を住宅ローンで借入れていました。しかしながら、最近では、頭金を用意せずに住宅ローンを購入している人も増えてきております。ある住宅ローン専門の金融機関では、住宅ローンを借入れるお客様のうち、半数以上が住宅資金の90%以上を借入れているとのことです。
今回は、住宅ローンの頭金の貯め方について考えてみましょう。

住宅ローンQ&A　　住宅ローン専門家

- 目次 -

0.1 余裕資金を手元に置いておきたい
0.2 積立定期や定期積金で貯める
0.3 確定拠出年金はやらない
0.4 ボーナスは全額預金
0.5 finbeeを活用する
0.6 ～　おまけ４１　～
0.7 ～　おまけ４０のもと　～

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余裕資金を手元に置いておきたい

　昨今は超低金利のため、無理して頭金を払わずに、なるべく多くの住宅ローンを借入れるという考え方もあります。このような考え方もありますが、支払わなかった頭金に相当するお金は、銀行預金や、換金性の高い投資などで、いざという時にはいつでも使える手元資金として保有しておくことがその後の生活にとって重要になります。
　以下では、住宅ローンの頭金の貯め方について、いくつか紹介させていただきます。

積立定期や定期積金で貯める

　銀行は積立定期、信用金庫などは定期積金という預金商品があります。毎月、一定額を普通預金から定期預金などに振り替えて自動的に定期預金が増えていく仕組みです。積立定期は、毎月積み立てた定期預金が一括して同じ日に満期を迎えるように調整されています。
　積立定期や定期積金を給与口座などに設定すれば、半強制的に預金が積み立てられていくので、比較的容易に貯まるのではないでしょうか。
また、振替日は、給料振込日の当日に設定するのがお勧めです。また、総合口座で貸越の設定がされていても、残高がマイナスになる場合には、（金融機関によっては）定期預金等へ振り替えされないので注意が必要です。
　積立定期や定期積金で、毎月3万円を積み立てれば、5年間で180万円が貯まります。

確定拠出年金はやらない

　まだ若く、これから住宅資金や教育資金などが必要になる方は、確定拠出年金で老後の資金を積み立てるのは、少し考えた方が良さそうです。確定拠出年金のメリットは沢山ありますがデメリットもあります。例外はあるにせよ、60歳になるまで使えない老後資金と考えておくべきです。利息の減額などのペナルティーを受け入れれば、途中解約できるわけではないので、いざという時にも使えない老後のためだけの資金と割り切る必要があります。確定拠出年金は、途中での拠出額（積立額）の変更もできますので、既に積み立てを始めている方は、拠出額の見直しなども可能です。
　ある程度の資金に余裕のある方は、社会保険料や税金が減額されるメリットがありますので、老後資金を貯めるために確定拠出年金を有効に活用してみてはいかがでしょうか。

ボーナスは全額預金

　こつこつ貯蓄することが苦手な方への提案です。日々の生活は毎月の給料で賄い、ボーナスの全額を預金するのは、いかがでしょうか。会社の業績によりボーナスの支給額が変動したり、個人の評価や成績によりボーナスの支給額が極端に変化するような会社も増えてきております。ベンチャーや個人事業主も増えてきております、ボーナスを当てにしない生活設計をしておかなければいけない時代に来ているのかもしれません。
年間のボーナスの手取り額が、平均して60万円あれば、5年間で300万円の貯金ができます。

finbeeを活用する

　finbeeは、仮想貯金箱のようなスマホアプリです。銀行口座にある自分の預金を、毎日少しずつ仮想の貯金箱に貯めていく感じのものです。（finbeeの詳細はhttps://finbee.jp/で確認ください）筆者も半年ほど利用していますが、毎月一定額しか貯められない積立定期などと比べると、自由度があって便利です。当初は、毎日決まった金額を貯めていたのですが、このやり方だと、積立定期との違いがあまりなく、給料後に直ぐに引き落としてしまう積立定期のほうが確実に貯められることになります。
　finbeeは仮想貯金箱のようなと表現しましたが、何かをしたら500円貯めるという使い方ができるので、生活の中で楽しく貯めていけます。5000歩を歩いたら500円貯めるというようなことは、スマホの万歩計機能と連動して、自動判定でやってくれます。また、カード決済のおつり貯金という機能もあるようです。
　「良いことがあったら貯金」、「反省すべきことあっても貯金」というマイルールを作れば、ほぼ毎日貯金できちゃいますね。その日の気分によって金額も変えることもできますので、楽しみながら、貯金をしていくことができます。
　是非、皆さまなりの使い方を考えて、有効に活用し、頭金を沢山貯めてください。