住宅ローン入門講座 「いろはにシェンロン」(ち) 繰上返済とはなんですか?
お馴染みの「住宅ローンはシェンロン」が提供する 住宅ローン入門講座「いろはにシェンロン」は、正確さは二の次、素人が「なんとなく住宅ローンを理解」できることを第一の目的にしています。
なるべく簡単に説明するため、細かい説明などは省略していますので、「なんとなく住宅ローンを理解」できたら、市販されている住宅ローンの書籍など用いて、更に理解を深めてください。
- 目次 -
一部繰上返済と全部繰上返済
住宅ローンを前倒しで返済することを、住宅ローンの返済計画よりも繰り上げて返済することから、繰上返済と呼ばれています。残っている元金を全て返済する場合は全部繰上返済で、元金の一部を前倒しで返済する場合は一部繰上返済といいます。
期間短縮型と返済額軽減型
一部繰上返済には2つのパターンあって、期間を短縮する方法と、毎月の返済額を軽減する方法があります。なるべく早く住宅ローンの返済を終わらせたい人は期間短縮型を選び、毎月の負担を軽減したい人は返済額軽減型を選択するのがよいでしょう。
総返済額をより減らすことが出来るのは、期間短縮型になります。期間短縮型を選んでも、毎月の返済額は今まで通りですので、どちらか迷っている方は、期間短縮型を選ぶのが良さそうです。
一部繰上返済の方法
一部繰上返済は、ほとんどの金融機関でインターネットを利用して手続が出来るようになっています。また、インターネットを利用した手続では、一部繰上返済の手数料が無料となっていることが多く、手続が簡単で、手数料も無料であれば、余裕資金が貯まる都度、一部繰上返済をしていくこともできます。その場合でも、いざという時に使える貯金は残しておくことが大切です。
繰上返済の効果が大きい場合
繰上返済の効果とは、総返済額が減ることです。そして、期間短縮型は、住宅ローンの返済期間が短縮される効果、返済額軽減型は、毎月の返済額が安くなる効果があります。その効果は、以下の場合ほど大きくなります。
1.繰上げ時期が早いほど効果は大きい
2.住宅ローン金利が高いほど効果は大きい
3.住宅ローン残高が大きいほど効果は大きい
具体的な効果の事例
現在の住宅ローン残高が3,000万円で、300万円を一部繰上返済する場合に、期間短縮型、返済額軽減型 双方でどのような効果があるか具体的に見てみましょう。
住宅ローン控除
一部繰上返済を行うと、当然ですが、住宅ローン残高は減ります。住宅ローン控除の額は、住宅ローン残高に比例していますので、一部繰上返済で住宅ローン残高が減ったことにより、住宅ローン控除の額が減る場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
最後になりますが、低金利で住宅ローンを借りている方は、無理せず当初の計画通りに住宅ローンを返済して、余裕資金はより生活を楽しむための資金として活用してもよいのではないでしょうか。
住宅ローン金利が3%に近かったり、変動金利型の場合には、繰上返済をするよりは、住宅ローンの借り換えをしたほうが、将来的な効果が大きくなるかもしれません。
以上で、「いろはにシェンロン」の(ち)を終了します。内容を十分にご理解いただけたでしょうか。
よく理解できなかったことは、住宅ローンのQ&Aサイト「教えてシェンロン」で質問できますので、是非お試しください。
では、次回「いろはにシェンロン」の(り)で、お会いしましょう!
~ おまけ57 ~
あきの空
木々より札の
降りくるは
風のあなたは
きつねやあるらむ
~ おまけ56のもと ~
真砂なす
数なき星の
その中に
我に向かいて
光る星あり
(正岡子規)
竹乃里歌
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