住宅ローン入門講座 「いろはにシェンロン」 (る) 自己破産とはなんですか? 超簡単に説明してください!
お馴染みの「住宅ローンはシェンロン」が提供する 住宅ローン入門講座「いろはにシェンロン」は、正確さは二の次、素人が「なんとなく住宅ローンを理解」できることを第一の目的にしています。
なるべく簡単に説明するため、細かい説明などは省略していますので、「なんとなく住宅ローンを理解」できたら、市販されている住宅ローンの書籍など用いて、更に理解を深めてください。
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はじめに
この記事は自己破産とはどういうものかということを簡単に知るためのものです。もし、あなたが、借金返済に窮しており、これから自己破産をするかどうかを悩んでいるのであれば、法律の専門家にご相談されることをおすすめします。
自己破産について、聞いたことはあるけれど、言葉だけ知っているという方は、是非とも読み進めてみてください。今よりも、もう少し知識が身につきます。
自己破産とは
自己破産を厳密に説明しようとすると、専門用語を用いたややこしい文章になってしまいます。分かりやすさを優先し、かなりアバウトにいきましょう。
自己破産とは、借金を返済できない状態になった方が、裁判所に申立てをし、財産を清算する手続のことです。裁判所から免責許可決定が得られれば、借金をゼロにし、返済する義務を免れることができます。
財産を清算するとは
上に、「自己破産とは、借金を返済できない状態になった方が、裁判所に申立てをし、財産を清算する手続のこと」とさらりと記載されていますが、財産を清算するとはどのようなことでしょう。
自己破産で財産を清算することになると、裁判所で定める基準を超えない財産(20万円以下の預貯金など)は手元に残すことができますが、それ以外の財産は換金されることになります。
例えば、住宅ローンに行き詰ってしまった方は、所有している住宅を競売にかけて換金することになります。高級自動車を保有していれば、当然売却をすることになります。
個人民事再生と自己破産の違い
経済的に行き詰ったときの対処として、自己破産のほかに個人民事再生というものもあります。では、個人民事再生と自己破産はどのようなことが違うのでしょうか。
個人民事再生と自己破産の違いの一つ目は、借金の免除や減額に関することです。 自己破産は、基本的に借金が「ゼロ」となり免除されます。例えば、住宅ローンが返済できずに自己破産したとすると、住宅ローンを返済する義務はなくなります。
ところが、個人民事再生法では借金はゼロとはならず「減額」になります。しかし、減額されることにより、住宅ローンの返済の負担はかなり緩和されます。
個人民事再生と自己破産の違いの二つ目は、財産の処分に関することです。
自己破産の場合には、生活に必要のない高価な財産(現在価値が20万円を超える財産。現金の場合には99万円を超える部分。(東京地方裁判所では))が処分されることになります。
ところが、個人民事再生の場合には、保有している財産の現在価値相当は返済しなければなりませんが、財産を処分されることはありません。ただし、住宅以外の財産で、ローンが残っている場合は(たとえば、オートローンが残っている自動車など)、処分されてしまうことがあります。
個人民事再生と自己破産の違いの三つ目は、資格制限の有無です。自己破産をすると、手続の期間中、保険募集人や警備員等特定の資格を必要とする職業に就くことが制限されてしまいます(これを「資格制限」といいます)。これに対して、個人民事再生の場合には資格制限はありません。
住宅ローンでの自己破産
住宅ローンを借りている方が自己破産になってしまうパターンとしては以下のような場合が多いのはないでしょうか。
住宅ローンを組んでマイホームを手に入れた方が、何らかの原因で働くことが出来なくなり、預貯金や株などの蓄えもないので、収入が途絶えると毎月の住宅ローンの返済ができなくなってしまい、マイホーム以外に換金できる資産がないうえ、マイホームを売却しても住宅ローンが残ってしまう。今後の収入と家賃などの生活費を考えると、到底残りの借金を返していけず、さらに借金が膨れ上がってしまう。
このような場合に、自己破産を選択する場合もあるのではないでしょうか。
予定外の何かが起こり、その結果として収入がなくなった場合に保障される保険に加入することも一案となります。
収入保障保険と所得補償保険・就業不能保険の違い
万が一のときの収入減をカバーする保険として、収入保障保険と、所得補償保険や就業不能保険がありますが、それぞれどのように違うのでしょうか。
所得補償保険と就業不能保険は、「債務者が病気やケガで働けなくなったときの収入減に備えるための保険」です。寝たきりで働けないまま治療費や介護費だけは掛かるような状態になったときに経済的なリスクをカバーする保険になっています。
それに対して、収入保障保険は「債務者が亡くなったときや高度障害状態になったときに、残された家族の生活費に備えるための保険」です。保障内容で見てみると、収入保障保険は定期保険に近い保険であると言えるでしょう。
以上で、「いろはにシェンロン」の(る)を終了します。内容を十分にご理解いただけたでしょうか。
よく理解できなかったことは、住宅ローンのQ&Aサイト「教えてシェンロン」で質問できますので、是非お試しください。
では、次回「いろはにシェンロン」の(を)で、お会いしましょう!
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