住宅ローンの選び方 (その1)銀行の選択
マイホームを購入しようと具体的に行動する場合、まずは、どのような家にしようかと考えます。場所はどこにしようか、駅から徒歩なん分ぐらいか、戸建かマンションか、部屋の数はいくつにしようか。そうです、考え出したらきりが有りません。ですが、実際には様々な制約があり、全てが思うままに決められるものではありません。その制約のなかのひとつに、資金の問題があります。
住宅を購入するための十分な資金を蓄えている人は稀です。住宅を購入するときに不足する資金の問題を解決するために、多くの人は、住宅ローンを利用します。住宅にあまり興味がなかった時は、住宅ローンは、住宅ローンという一つの商品の枠に括ってしまっていたと思います。しかし、住宅ローンという商品には様々な種類があり、また、住宅ローンを取り扱う金融機関も多くあります。
今回は、住宅ローンを申し込む時に、どのような金融機関を選ぶのがよいか、どのような銀行を選択するのがよいかについて考えて見ましょう。
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住宅ローンを取り扱っている金融機関は沢山あります
住宅ローンを取り扱っている金融機関は、銀行、信用金庫、信用組合、JA、ろうきん、モーゲージバンクなど様々です。銀行だけでも、メガバンク、信託銀行、地方銀行、ネットバンクに、 ゆうちょ銀行など多くの種類があります。
例えば、静岡県の静岡市に住んでいるとしましょう。静岡を地盤としている地方銀行だけで、静岡銀行、スルガ銀行、清水銀行、静岡中央銀行と4つの銀行があります。サラリーマンなどは、家族が銀行に勤めているようなことがなければ、銀行には給料振込口座があるだけで、銀行とは特に深い関係がない場合が多いでしょう。さて、どうしましょうか?
一番金利が低い銀行を選ぶとしても、銀行などのホームページで確認したり、金利比較サイトで比較するだけでは不十分です。金利には、店頭金利と優遇金利があり、実際の融資に適用される金利は、店頭金利から金利の優遇幅を引いた優遇金利(実行金利)となり、優遇金利は実際に融資を申し込んでみなければ分かりません。この辺の話は次回に譲りましょう。
「地元の金融機関」がいいか、「全国的な金融機関」を選ぶか
東京に住んでいるとあまり意識しませんが、地方に住んでいる方は地元というものを意識します。最近は、交通の弁もよくなり、インターネット環境も整ってきたため、地元意識が薄れてくる傾向にあるかもしれませんが、まだまだ健在です。
地元の金融機関といったら、地方銀行を筆頭に、信用金庫、信用組合があります。そのほかにも農協(JA)や漁協 も入るでしょうか。ご自身につきあいが無くても、ご両親が親密にしていることもあります。 地元の金融機関の良いところは、店舗が近くにあり、いつでも顔を見て相談できるということでしょうか。
全国的な金融機関としては、メガバンクや信託銀行、ネット銀行があります。モーゲージバンクや ろうきん も全国的な金融機関の仲間でしょうか。このような金融機関は、店舗が近隣にない場合がほとんどです。電話やインターネットで相談して、郵送やインターネットで申し込みをします。
「店舗型」か「インターネット型」かどちらがよいか
様々なタイプの住宅ローンがあり、単純に金利の比較はできませんが、一般的に金利が低い傾向にあるのが、ネット銀行系です。今回は、金利に関する比較は行わず、相談のしやすさや手続きのしやすさに注目してみましょう。なんでも自分でやりたい人は、多くの情報が開示されているメガバンクやネット銀行などの全国的な金融機関がおすすめです。反対に、面倒なことはなるべく他人にして欲しいという人は、店舗で相談できる地元の金融機関がおすすめできます。店舗でのサービスで十分な満足が得られるかは分かりませんが、顔を見て話ができるという安心感はあります。また、大切な住宅の資金ですので、従来から信頼している銀行や担当者と相談したいということもあるでしょう。
自分で情報を集めて、いろいろ比較して、疑問を解決したうえで住宅ローンを決めたいという方は、インターネットの情報を活用して自分にとって一番の住宅ローンを見つけてください。住宅ローンの比較サイトはある側面だけを重視して比較しています。当然ですが個個人の事情は考慮されていませんので、ご自身で考慮する必要があります。時間もかかりますが、納得できる選択ができます。また、せっかく選んだ住宅ローンの審査に通らなければ融資は受けられませんので、ある程度の年収があり安定した職業に就いていることが必要です。
「住宅ローンアドバイザー」などの住宅ローン専門家に依頼する方法
住宅ローンを選ぶときに、自分で調べるのは面倒だけれども、損や後悔はしたくないという、都合の良いことを考える人がいます。何事もそうですが、損はしたくなく、得はしたいというものが人情です。住宅は高額な買い物ですので、住宅ローンも当然ながら高額な借金となります。住宅ローンを借りるときには損得も重要ですが、それよりも、納得して住宅ローンを選び、後悔しないことが一番大切なことではないでしょうか。
ある程度の費用はかかりますが、住宅ローンの専門家に相談することも、ひとつの方法です。住宅ローンの専門家は、住宅ローンアドバイザー、住宅ローンを専門に取り扱っているファイナンシャルプランナーなど、名称は統一されておりませんが、住宅ローンを取り扱う専門家として活躍しています。また、住宅ローンアドバイザーもファイナンシャルプランナーも、資格試験としては難易度が高いわけではありませんので、資格取得後にどれだけの経験や実績を積んでいるかが重要となります。
このような住宅ローンの専門家のなかで、経験も実績も豊富な方は、最新の業界情報、過去の経験、そして貴方の個人的な条件を総合して、貴方にとってベストな住宅ローンをすすめてくれることでしょう。手っ取り早く、近所の銀行の窓口に飛び込めば手取り足取り教えてくれるかもしれませんが、もしかしたら自分の銀行の商品を売るための、いいカモにされているだけかもしれませんね。
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