人生の3大支出 子供の教育費はいくら掛かる?  マイホーム資金と一緒に考える

住宅ローン シェンロン ニュース 今回は住宅ローンとは少し離れた話題となりますが、お子様の教育費にいくらぐらい必要になるのか、文科省と日本政策金融公庫のデータを参考に考えてみましょう。人生いろいろですが、それでも子供が生まれて、そろそろマイホームをと計画を立てる人も多いのではないでしょうか。
 マイホームを購入するために住宅ローンを借りるとき、住宅ローンの返済以外にも、資金的に考慮しておかなければいけないことがあります。それは、一生のうちの、どのタイミングでいくら位の費用が必要になるのかということです。
 将来の収入は昇給などで増える前提だけれども、将来の支出の方はあまり考慮せず楽観的に考えすぎてしまい、将来的に家計が破綻しないまでも、金銭的に厳しい生活を余儀なくされ、楽しい生活ができなくなってしまうことがあります。そのようにならないためにも、将来の支出についても、可能な範囲で考えておきましょう。

 

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人生の3大支出

 一般的に、人生の3大支出とは、住宅資金、教育資金、老後資金といわれています。この他に、大きな支出としては、自家用車の費用、旅行や趣味に費やす費用、現役時代の生活費などもあります。
 まず、住宅資金は、住宅を購入するための資金ですが、住宅を購入しない場合であっても、賃料などの費用が掛かることになります。例えば、30歳から80歳まで50年間、賃料10万円の賃貸住宅に住み続ければ、賃料だけで総額6,000万円になります。
 次に、子供の教育のための資金です。教育資金は、子供の人数や教育方針によっても変わりますが、お子様がいらっしゃらない場合には、当然不要となります。
 最後は、老後の資金となります。仮に、夫婦2人で定年後20年間生活するとしたら、1ヶ月の生活費が25万円としても、合計6,000万円の支出となります。例えば、現役時代に、まじめに厚生年金の保険料を払っていて、夫婦で毎月20万円の年金を受給できるのであれば、不足額は1,200万円となります(国民年金(40年間保険料支払)の場合は2人で約13万円になります。厚生年金の受給額は保険料の支払額・支払期間により変わります)。この不足額は、退職金や預貯金、または確定拠出年金などで準備しておくか、定年後も働いて稼いだり、生活費を切り詰めたりする必要があります。

 

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幼稚園、小学校、中学校、高等学校の子供の学習費

 人生の3大支出のひとつである教育費を考える上で、「平成28年度 子供の学習費調査(文部科学省)」を参考にします。この調査は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校(全日制)の 全国1,140校29,060人(うち有効回答数23,706人)を対象とした抽出調査です。また、下記表の学習費総額は、保護者が1年間に子供1人当たりに対して、学校教育及び学校外活動のために支出した費用の総額になります。

教育費 幼稚園から高校 

大学の入在学費

 大学にかかる費用としては、「平成29年度 教育費負担の実態調査結果(日本政策金融公庫)」を参考にします。 入学費用としては、受験費用、学校納付金(入学金・寄付金・学校債など)、入学しなかった場合の納付金が含まれます。在学費用としては、学校教育費(授業料・通学費・教材費など)と家庭教育費(補習教育費・お稽古事の費用など)が含まれます。

 

公立・国立に通う場合の教育費

 幼稚園から高校まで公立に通った場合には、15年間で約540万円の費用が掛かります。また、大学は国立大学に通うとすると、4年間の入在学費で約500万円の費用が掛かります。幼稚園から大学まで私立に通わなかった場合には、一人当たり合計で約1,040万円の費用が掛かることになります。

 

幼稚園から大学まで私立に通う場合の教育費

 幼稚園から高校まで私立に通った場合には、15年間で約1,770万円の費用が掛かります。また、大学は私立大学(理系)に通うとすると、4年間の入在学費で約810万円の費用が掛かります。幼稚園から大学まで私立に通った場合には、一人当たり合計で約2,580万円の費用が掛かることになります。全て私立の場合には、全て私立でない場合に比べて、約2.5倍の費用が掛かることになります。

更に掛かる教育費

 上で見てきた教育費には、大学受験に失敗した場合の浪人時の費用、大学を留年した場合の追加費用は含まれていません。また、海外の大学に留学する場合の費用や大学院に進学する場合の費用も含まれていませんので、平均的な数字として理解してください。
 また、高校や大学などに自宅以外から通学する場合の費用も含まれていませんので、特に地方にお住まいの方は、仕送り等に備えて準備が必要になります。「平成29年度 教育費負担の実態調査結果(日本政策金融公庫)」によりますと、自宅外通学を始めるための費用として約38万円、年間の仕送り額が約93万円となっています。大学4年間を自宅外通学した場合には、約410万円の費用が掛かることになります。

 小学校から高等学校まで公立で通すと、15年間で540万円の費用が掛かり、平均すると年間36万円の費用となります。最低でも、この費用を捻出する必要があります。
そして、大学へ進学するための資金が用意できない場合には、奨学金と本人のアルバイトによって資金を捻出することも考えられます。

 将来のことは、計画してもその通りにはなりません。しかしながら、計画する中で見えてくることもたくさんあります。マイホームの計画を立てるタイミングで、ライフプランについて考えてみることも良いのではないでしょうか。

 

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