親の住宅を活用した子世帯のマイホーム資金【リ・バース60】の活用

　夢のマイホームを手に入れるためには、じょうずに住宅取得のための資金計画を立てることが大切です。今回は、リバースモーゲージ型の住宅ローンである【リ･バース60】を活用する方法を考えてみましょう。リバースモーゲージは、シニアを対象とした商品であるため、これから住宅を建てようとしている若い方には興味が無い話となりますが、親のリバースモーゲージを活用して、自分のマイホーム資金を確保するというのであれば、話は変わってきますね。
リバースモーゲージについては、以前に当サイトでも取り上げていますので、興味がありましたら是非ご覧ください。＜生活費や小遣いを増やそう！（その３）　老後や介護の対策　リバーズモーゲージ＞

住宅ローンQ&A　　住宅ローン専門家

- 目次 -

0.1 【リ･バース60】とは
0.2 【リ･バース60】の活用方法
0.3 子世帯等が居住する住宅の取得資金を借り入れるための資金
0.4 【リ･バース60】はどこの銀行で取り扱っているか？
0.5 ～　おまけ３３　～
0.6 ～　おまけ３２のもと　～

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【リ･バース60】とは

　【リ･バース60】とは、住宅金融支援機構から提供されている、満60歳以上の方のための住宅融資保険付きリバースモーゲージ型住宅ローンです。毎月の支払いは利息のみで（元利一括返済方式も選択できます）、元金は債務者が亡くなった時に、住宅およびその敷地の売却などにより一括して返済する商品です。【リ･バース60】には、リコース型とノンリコース型があり、ノンリコース型の場合は、債務者の死亡時に物件処分による返済を行なった後は相続人に対して残債務を請求しないこととなっています。

【リ･バース60】の活用方法

　住宅金融支援機構の住宅融資保険付きリバースモーゲージ型住宅ローンである【リ･バース60】をどのように活用したらよいか、住宅金融支援機構のパンフレットをみてみましょう。

・古くなった自宅をリフォームしたいけれど、手元の資金は残しておきたい
・便利な場所に住み替えたいけれど、今の収入では毎月のローンの返済は困難
・住宅ローンを借りたけれど、最後まで返済できるか不安
・退職金でローンを完済できず、毎月の返済の負担が大きい
・ひとりの生活が不安なのでサービス付き高齢者向け住宅に引越したいが、入居に必要な一時金の負担が大きい
・所有している不動産が空き家なので賃貸用にリフォームしたいが、ローンを組むとその後の返済が心配
・子世帯が住宅を購入する際に資金面で支援したいが、手元にある程度の資金は残しておきたい

上記の【リ･バース60】の活用事例の最後に、子世帯の住宅購入資金ための事例が載っています。

子世帯等が居住する住宅の取得資金を借り入れるための資金

　【リ･バース60】を、「子世帯等が居住する住宅の取得資金を借り入れるための資金」として活用する場合の融資額の上限は、①5,000万円、②子世帯等（直系の子、孫等）が居住する住宅の取得額、③担保物件の評価額に所定の担保掛目を乗じた額のうちの最も低い額となります。所定の担保掛目は、債務者が60歳以上では50%または60%（優良住宅の場合55%または65%）となり、担保掛目が50%と60%では、借入金利が異なります。
　なお、取扱金融機関によっては、資金使途として自己の住宅資金のみとしている場合もあります。このように、商品の詳細内容については取扱金融機関により異なりますので、具体的な検討をされる場合には、取扱金融機関や住宅ローンの専門家にご相談されることをお勧めします。
（この章の内容は、住宅金融支援機構からの取扱金融機関向けの資料を参考にしております。）

【リ･バース60】はどこの銀行で取り扱っているか？

　現時点（2018年5月25日）では、【リ･バース60】を活用した住宅ローンは、全国の30以上の金融機関で取り扱われています。

　各金融機関のHPにある商品説明では、【リ･バース60】とは明記されていない場合が多いようですが、リバースモーゲージ型住宅ローンの商品説明の利用条件欄などに「住宅金融支援機構の住宅融資保険の付保承認が受けられる方」のような記載があれば、【リ･バース60】を活用した商品と思われます。

取扱金融機関一覧　
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　一般家庭の最大の資産といわれる住宅を有効活用する方法のひとつとして、リバースモーゲージがあります。今回は子世帯のための活用方法についての話でしたが、シニア世帯の豊かな老後生活のための活用方法もありますので、この機会に、ご検討されてみてはいかがでしょうか。